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ふるさと納税

事業者インタビュー 藤岡農園

富山県射水市は全国でも有数の梨の産地。中でも甘くて水分の多い「幸水」という梨の一種が有名です。
梨と言えば通常は8〜9月が旬ですが、今回は1年中おいしく食べられるという最高級の梨「きららか梨」をご紹介します。

「氷温保存」という梨の長期保存方法を新開発し、日本で初めて取り入れた「藤岡農園」代表の藤岡正明さんに、その特別な栽培方法について伺いました。

―「きららか梨」の味の特徴を教えて下さい

私どもの梨は、まんべんなくおいしくてシャキシャキ感があるのが特徴です。
大きさは小さくても、まろやかで甘みの強い味を大事にしています。

その味を気に入ってくださる方々が「きららか梨ファン倶楽部」というファンクラブまで作ってくださっているんです。

今ではファンクラブには70名ほど参加してくださっていて、中にはわざわざ東京からいらして花粉づけや梨の摘み取り体験などをしに来て下さる方もいらっしゃいます。

千葉や埼玉にもおいしい梨がありますが、その辺りと比べても、射水市は気温の寒暖差などもあってより甘くておいしい梨だということが人気の秘訣かと思います。

―一般的な梨の栽培とは少し変わった方法を取り入れていると伺いました

はい、これまでの一般的な梨は通常の化学肥料などを撒いて大きく育てるのが主流でした。

しかし私は味のおいしさをもっと大事にしたいという想いから、梨の栽培としては珍しく、富山湾の海洋深層水や白えび、生ウニなどの有機肥料を撒いています。

さらに、市場に梨がない時期にも食べてもらいたいという想いから、「氷温保存」という保存方法を新開発し、日本で初めて採用しています。これによってほぼ一年中、おいしい梨をお届けすることができるようになりました。

きららか梨

―海洋深層水や白えびに生ウニですか…?それは確かにかなり変わっていますね。梨にどういう影響を与えるのでしょうか?

まず深層水は糖度を上げるためです。
白えびや生ウニはカルシウム・カリウムがあるので、人間で言えば骨づくりにあたり、梨が頑丈に育って保存状態が良くなります。

おいしい梨を作るために化学肥料ではなく白えびや生ウニといった有機肥料を与えることで、梨がしっかり強く育つんです。

海洋深層水を使用するというアイデアは、長期保存の方法を試行錯誤していた際に富山県立大学の先生方からアドバイスを頂きました。
ミネラル豊かな富山湾の海洋深層水が、梨の長期保存に適していたんです。

―日本初・新開発という「氷温保存」とはどういった手法でしょうか?

果物によって、凍らせると死滅してしまう温度が決まっています。
その梨が死滅してしまう直前の温度に保って、梨を冬眠状態にさせるような保存方法が「氷温保存」です。

氷温保存させると、梨自身が「死なないように」とアミノ酸を出そうとします。
それによって糖度が高まり、おいしさに繋がるんです。

この手法を確立させるために、おおよそ20年ほどかかりました。
そうして先ほどの富山県立大学の先生方のアドバイスなどもあり、試行錯誤しながらようやく梨の長期保存が可能となったんです。

―おいしい梨を一年中食べてほしいと思ったきっかけはあったのでしょうか?

たまたまお客さまから、「おたくの梨はおいしいから、冬でも食べたいなぁ」と言われたことがきっかけです。

それからは先ほどのような有機肥料がメインとなる肥料を与えるようにしました。先ほど挙げた以外にも大豆や米ぬか、油かすなどたくさんの方法を試しています。

そして葉を強くするために「ペンタキープ」という液体肥料や、「バイオキトサン」というカニエキスなども与えています。そういった有機肥料を撒くことで木を強くし、病害虫に強くなります。

そうして育てた梨は、氷温保存の効果もあって一般的な梨よりもかなり甘くなるんです。

―具体的な糖度は他の梨と比べてどのくらい高いのでしょうか?

梨の糖度は0.1%上げるのもとても大変なんです。
ですが、通常の梨が11.5〜12%程度の糖度であるのに対し、うちの「きららか梨」は通常より2〜3%ほど高い13%以上の糖度がほとんどです。

それはやはり海洋深層水や有機肥料などすべてが作用し合った結果ですね。

日本で初めて「氷温保存」という梨の保存方法を開発し、採用したという藤岡さん。
20年という長い試行錯誤を経て、ようやく完成した自慢の「きららか梨」には、藤岡さんのあくなき探究心とおいしさへのこだわりがたっぷり詰まっています。

そのもぎたての香りとシャキシャキとした食感、透明感のある甘さを1年中お楽しみ下さい。

きららか梨

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