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唐津焼 青唐津耳付獅子三脚香炉 三代中野霓林作 一点物 「2022年 令和4年」
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工芸品・装飾品
民芸品・工芸品
1390000
無心から生まれる炎の芸術 極致の美を求めて
獅子は大変縁起が良いとされる吉祥瑞獣で
その力強い表情で邪気を払い財産運や仕事運を高めるともいわれています。
その獅子が、象の顔を模した三本の足に支えられた香炉の蓋に乗っている青唐津の耳付獅子三脚香炉です。
災いが入り込むのを防いでくれるよう箆先に魂を
込めて彫られた獅子の顔はしっかりと前を向き、口を大きく開き、
しっかりと目を見開いています。
焼き締めで作られた獅子ですが、窯の中で自然にかかった木灰が溶け景色となっています。
香炉の胴には菊の文様が箆の入れ方で強弱をつけ一気に彫り上げてあります。
その中に、高熱で溶かされた流れやすい木灰釉が入り込んで溜まり、
くっきりと菊の模様を浮かび上がらせています。
菊は邪気を払い長寿の効能がある霊薬と信じられていました。
また、両耳に彫り込まれている紗綾型紋には絶えることなく長く続くという意味があり、
家の繁栄や長寿を願う文様であり、作者霓林は持ち主に
幸いのあることを祈りながら陶土と向き合って作り上げました。
【事業者の思い】
安政年間、初代松島弥五郎没後、門下であった中野霓林(なかのげいりん)が窯を引き継ぎました。
霓林の功績により藩窯としての認可を小笠原長生公より受け、小笠原家の家紋である
『三階菱』を窯印として使用するようになりました。徳川末期及び明治維新と共に、
廃藩置県の為藩の加護なく中絶期に直面した際、
お茶碗窯として炎を絶やすことなく、今日の唐津焼隆盛の基礎をなしえました。
「虹の林」という名前は唐津市にある虹の松原を思わせます。
現在は、平成26年に祖父からその名前を受け継ぎ、三代中野霓林を襲名した
中野正道が、唐津焼の伝統を踏まえ茶陶をはじめ、細工物を手掛けています。
2022-08-11 17:17:22
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