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周防大島町は、本州の最西端山口県の東南部に位置し、瀬戸内海では淡路島、小豆島についで3番目に大きな島ですが、大畠瀬戸を渡る大島大橋(全長1,020㍍)によって本土と連結しています。 2004年(平成16年)10月1日に島内の4町(久賀町・大島町・東和町・橘町)が合併し周防大島町が誕生しました。気候は年間を通じて比較的温暖で、特産のミカンは山口県の80%を生産しており、穏やかな瀬戸内海に浮かぶ多島美や白い砂浜、四季の彩り豊かな自然が心を癒してくれます。 周防大島は、「瀬戸内のハワイ」といわれていますが、その所以は明治の官約移民の歴史にあります。明治18年から27年までの10年間に官約移民として日本から約3万人がハワイに渡りましたが、その内3,913人が周防大島から渡航しています。その後も移民が禁止される明治後半までに周防大島からは多くの者がハワイに移民しており、今日のハワイ日系社会の礎となりました。そのような歴史背景があり、1963年(昭和38年)6月22日にハワイ州カウアイ島と姉妹島協定を締結し、半世紀以上もの交流を続けています。1986(昭和61年)に始まったアロハシャツを役場の夏の制服とするアロハキャンペーンは、当初こそ派手なアロハシャツを着た役場職員に少々驚きもあったようですが、今では、島内の銀行・郵便局・農協・観光施設等の職員もアロハシャツを着用し周防大島の夏を彩ります。 2007年(平成19年)にハワイからやってきたホクレア号の周防大島への寄港を契機に2008年(平成20)に始まった夏場の土曜日に行われるサタデーフラダンス、略して「サタフラ」も今では周防大島町の夏の風物詩となっています。 周防大島の白木半島沖で日本最大規模のニホンアワサンゴの群生地(2,000㎡、4万個体以上)が発見され、この貴重な海中景観を保護するため2013年(平成25年)2月にニホンアワサンゴの群生地を含む56.4㌶の海域が瀬戸内海では初めてとなる「海域公園地区」に指定されています。 2018年(平成30年)10月22日未明に外国船籍の貨物船が島民唯一の交通手段である大島大橋へ衝突する事故が発生し、全島での断水や通行制限で町民生活や島の経済は大打撃を受けました。現在は橋の本復旧工事も完了しており、日常の生活に戻っています。アロハな周防大島へ是非お越しください。
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