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ふるさと納税

お得度よりも手間をかけたくない方は「白色申告」がおすすめ

確定申告の時期になると悩むのが、「白色申告と青色申告、どちらにすべきか……」ということ。
「白色の方が記帳が楽」「青色の方が絶対お得!」といろんな意見があって混乱してしまいますよね。

詳しくは本編でお話しますが、確かに税金面でいえば青色申告をした方がお得といえます。
でもちょっと待ってください。
控除金額に対して、準備に時間がかかりすぎてしまったら……、本末転倒ではありませんか。
また、そもそも全員が青色申告できるわけじゃなく、白色申告でしかできないケースもあります。

この記事では白色申告のメリットや青色申告との比較、必要な書類や提出期限なども一緒にお話いたします。

個人の確定申告は白色申告が基本!青色申告ができるのは「事業所得」「不動産所得」「山林所得」がある人のみ

まず、確定申告は白色申告が基本となります。
白色申告をするには特別な書類や申請などは必要なく、確定申告をしようとする誰しもが行うことができます。
そのため、会社員の方であってもフリーランスの方であっても、自動的に白色申告で確定申告をすることができます。

一方、青色申告は限られた分野での収入がある人のみ可能です。
その分野というのは、

  •  自分で飲食店を営んでいる、フリーランスなど個人でお金を稼いでいる「事業所得」
  •  アパートや一戸建てなどを所有し、賃料などでお金を稼ぐ「不動産所得」
  •  山林を伐採したり立木のままで売買することでお金を稼ぐ「山林所得」

の3つだけとなります。

なので、例えば同じ会社員であっても、

  • 副業をしておらず、ふるさと納税などで還付金をもらいたい→白色申告
  • 副業しており、その分を含めて確定申告したい→白色申告もしくは青色申告

ということになりますね。

青色申告をしようとする人は、「開業届」と「青色申告承認申請書」が別途必要

青色申告ができるのは「事業所得」「不動産所得」「山林所得」の3つだけとお話しましたが、これらの所得があっても自動的に青色申告ができるわけではありません。

青色申告をするためには、税務署に「青色申告承認申請書」を提出する必要があります。
例えば、2018年度の確定申告を青色申告で行う場合、2019年3月15日(金)、つまり確定申告の〆切までに書類を出さなくてはならないのです。

また、この青色申告承認申請書を出すためには、同じく税務署に開業届を提出していることが必要です。
順番を整理すると「開業届→青色申告承認申請書」となるので、結果としてこれら2つの書類を提出しなければ、青色申告をすることはできないのです。

白色申告のメリットは「手間が少ない」。その分控除はなし

基本は白色申告というお話をしてきましたが、青色にはないメリットがあります。
白色申告のメリットを一言でいえば「青色申告よりも手間が少ないこと」です。
その代わり、税金面でお得になることはありません。

手間の少ない白色申告と税金面でお得になる青色申告、これらの違いをお話したうえで、どちらがおすすめなのかをご紹介したいと思います。

【白色申告と青色申告の違い】帳簿のつけ方や控除金額に大きな違いが

まず、白色申告と青色申告の特徴を1つの表にまとめてみました。

白色申告 青色申告
事前申請 なし あり
記帳方式 簡易簿記 複式簿記(※簡易簿記でも可だが、控除が10万円になる)
必要書類 ・確定申告書A/B・収支内訳書 ・確定申告書B
・青色申告決算書
控除額 0円 65万円※簡易簿記の場合は10万円
その他のメリット なし ・3年間の赤字繰越ができる・家族への給与を経費にできる
・30万円まで一括償却ができる

青色申告の大きな特徴は、何といっても「65万円の控除」です。
ただし、この控除を受け取るためには複式簿記という、少し複雑な方法で帳簿をつけなくてはいけません。
簡易簿記でも可能ですが、その代わり控除額が10万円にまで減ってしまいます。

また、必要書類に含まれる「青色申告決算書」
一言でまとまっていますが中身は損益計算書および貸借対照表というA4用紙3~4枚にわたる複雑な書類。

「これら2つを作成するのは大変……」という声もよく耳にします。

青色申告は65万円(もしくは10万円)の控除がもらえる代わりに、それなりの手間がかかってくるのです。

白色申告と青色申告では、計上できる経費に違いはない

「白色申告だから〇〇を経費として計上できない」ということはありません。
基本的に白色申告でも青色申告でも「事業に必要だと客観的に言えるもの」については、経費として計上することができます。

もちろん、それに伴う領収書やクレジットカードの明細なども必要になります。
白色申告では5年間、青色申告では7年間の保管義務がありますので、失くさずに必ず保管しておくようにしてください。

一時的な収益や売上が少ないときは、白色申告でサッと確定申告を済ませるのもあり

一方の白色申告では控除は一切もらえない代わりに、

  • 記帳は簡易簿記(お小遣い帳のようなもの)でOK
  • 必要書類も確定申告書と収支内訳書の2つだけ

となっています。
簡易簿記は青色申告の10万円と同じですが、損益対照表の代わりに収支内訳書だけ作ればいいのです。

それゆえに、自分が「会社員をやりながらも副業をでしっかりと稼いでいきたい」「ゆくゆくは独立を目指している」というケースであれば、多少の手間がかかったとしても青色申告をやっておいた方がいいと思います。
長い目で見たときに税金面でお得になりますし、確定申告に慣れておいた方が独立後に何かとメリットが大きいからです。

しかし、そうではなくて「今年だけ一時的に収益がでてしまった」「収益は出てるものの控除するほどの金額ではない」というのであれば、確定申告は今年だけ…という可能性も0ではありません。
そうした方は控除がもらえないとしても、手間が少ない白色申告を使って手短に確定申告を終わらせるのも一つの手といえるでしょう。

手間は少ないものの税金面の恩恵はない白色申告と、税金面でお得になるが手間がかかる青色申告。
自分の収入や事業状況、確定申告にかけられる時間など、さまざまな面から総合的に考えて白色申告もしくは青色申告を選ぶのがポイントといえます。

白色申告をやる方に向けて、用意すべきもの提出期限などを紹介

それでは最後に、実際に白色申告をやる方に向けて

  • 具体的に用意するべき書類や用紙
  • 書類の提出期限/場所

をお伝えできればと思います。

確定申告書と収支内訳書の2つが必要!用紙に迷ったらBを選んで

白色申告に必ず用意しなければいけない書類は、「確定申告書AないしB」と「収支内訳書」の2つだけです。
確定申告書はAとBの2種類ありますが、迷ったらBを選んでおくのがおすすめです。
国税庁のホームページによると、確定申告書Aについては以下のように書かれています。

「申告する所得が給与所得や公的年金等・その他の雑所得、配当所得、一時所得のみで、予定納税額のない方が使用できます」

参考:国税庁 | 【申告書用紙】
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/qa/03.htm

つまり確定申告書Aは、副業などをしていない会社員が寄付金や医療費などの控除を受ける場合のみ使えるものです。
確定申告書AはBの特例版という立ち位置なので、どちらを使うかわからなかったらBを選んで記入しておけば間違いないのです。

また収支内訳書は国税庁の確定申告書等作成コーナーや、民間の会計ソフトなどで作ることができます。
もちろん、手書きで書いたものを提出しても問題ありません。
税務署が発行する収支内訳書の手引きもありますが、書いていて不明な点があるときは、迷わずお近くの税務署で相談するのがいいでしょう。

参考:国税庁 | 確定申告書等作成コーナー
https://www.keisan.nta.go.jp/h29/ta_top.htm

参考:税務署 | 平成29年分 収支内訳書(一般用)の書き方(pdf)
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tebiki2017/pdf/30.pdf

提出期限は毎年3月15日。提出方法は税務署に直接・郵送・e-taxのいずれか

書類の作成が終わったら、それらを税務署に提出することで確定申告が完了します。
提出方法は期間内(毎年2月16日~3月15日。※年によって多少変動あり)に税務署に行くのが一般的ですが、郵送や事前申請をしてネット上のe-taxでも行えます。
自分が提出しやすい方法で出すのがおすすめです。

手間のかからなさを重視するなら白色申告を

今回の記事をまとめると、

  • 基本はみんな白色申告。青色申告は「事業」「不動産」「山林」の分野で所得がある方のみ行える
  • 白色申告は青色申告よりも手間が少ないが、その代わり控除は受け取れない
  • 一時的な所得や売上が少ないケースなら、手間がかからない白色申告で確定申告を済ませるのもあり
  • 確定申告書A/Bと収支決算書を2019年3月15日(※2018年度の場合)までに用意する

となります。

初めての方はぜひ白色申告から確定申告をはじめてみてくださいね。

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